2015年03月06日

わかっていても

同じように、この世に生を受け、生きて、死んでいっても、
名もなく、ほんの一握りの人にだけその存在を知ってもらうだけの人と、

大勢の人々に、愛され、別れを惜しまれ、
さらに、最も身近な最愛の人にも、いつまでも愛され続ける人がいる。

近年、没した有名女流歌人(昨日まで、その存在すら知らなかったが)の関連記事を読んでみると、
その大きな差に、うなだれる生髮方法


総理大臣は、限りなく孤独である。
偉業を成し遂げても、反対の立場の人には、全否定される。
しかも全人格をも否定される勢いで。
歌人の仕事とは、まったく、評価基準や評価内容が違う。
(当たり前のことだけれど蘆薈汁

無名の人の、無数の死、無数の家族の悲しみ、無数の家族の愛がある。
それは、文章にしていたとしても、閉ざされた範囲の中であり、外には出ない膠原自生

有名実力派歌人ともなると、絶大な評価をされる。
その生をも歌にしていると、さらに評価が上がる。
皇后陛下からも、うんうんかんぬんと、お言葉?物品?が送られた、とか。

確かに素晴らしい業績を残されているようだ。
業績ゆえの、大騒ぎ?
もっと静かに、この世を去れないのか?
有名税のようなもの?
自分の病のみならず、死までも、
最後の力を降り注ぎ、歌に詠むのは、こりゃまた壮絶と、さらに評価に拍車がかかる。

人の死は、軽く扱われるべきではない。
病気で亡くなるのは、家族も本人も、言葉にできない深い底なしの闇がある。
が、(適切な発表の場で)、それを言葉にする人は、評価が上がる。

でも、なんだか、わたしは、・・・・こころのなかで、不思議な痛みを感じる。
多くの無名の死、多くの家族たち、・・・言葉にできない、言葉にしない、表面に出ない人々・・・
表面に出ない人は、あえて、出ない人もいるだろう。
ナイーヴなプライバシー、個人個人にとっては、とても重く辛い苦しみではあるが、
そこのところ、あえて自分たちのことを世間に発信するかのごとく、が、
ヒネまがり人のわたしには、よくわからない。

それが、歌人の役目?
歌人ってなに?

家族以外のまわりの他人にとって、

大好きな、狂信的に絶賛する歌手、俳優が亡くなったら、ファンが大勢、偲ぶ会に詰め寄せるようなもの?
それが大物政治家だったり、実業界の大物だったり、活動家だったり、奉仕人だったり、教祖様だったり、
そんなかんじ?



自分でも、決して良いとは思っていないことなのだが、
わたしは、ヒネた性格なので、どこのどんな人にも必ずあるプライバシーを全面開放するには、抵抗がある。

ステーキに、ウエルダム、ミディアム、ミディアムレア、レアなどと焼加減があるように、
パスタの茹で方にも、好みがあるように、
プライバシーの開示段階・程度は、好みの問題だろうけれど。


他人さんの場合、

よかったね、ふーーん、で、それで?
たいへんだったね、で、それで?

と、やたら、わたしは冷静になりすぎる傾向がある。

で、どうしたいわけ?
なにが、言いたいの?
わたしに、どうしろと?

要請もされていないのに、勝手に自分が、なにかしろと要求されているようで、落ち着かない。

黙って聞くだけ。
黙って、うなずくだけ。
黙って、微笑むだけ。

わかっていても、そういうことしか、できないが。



特に、生まれる、生きる、病気になる、老衰、死ぬ・・・
これは、ある特定の人だけでなく、この世に生まれてきたからには、必ず訪れることだ。
老衰で、天寿を全うして死ぬのが、いちばん幸せな一生だと、わたしは思うが、そういかないことも多々ある。

それを、自分たちの家族以外にも切々と訴えるかのごとく、開示するのは、わたしは苦手だ。
個人的恋愛だけでなく、家庭生活だけでなく、病や死までも。

だが、
難病指定されていない難病に冒され、世論や政治を巻き込んで、治療費の工面や、難病撲滅に一役買う、という、
そういう役割があるなら、また別だ。
同合慰霊祭などは、純粋に鎮魂の大きな役割がある。
あるいは、闘病記や恋愛記を読んで、自分よりも辛い人がいることを知り、自分は甘かったと反省するなり、
明日への夢や希望を見出すなり、
なんらかの、読み手に感動を与えるのも、ひとつの役割だ。



いろんな書き手がいて、いろんな読み手がいて、何が悪い、良いではなく、あれもこれも、
それで、いいんじゃないですか?

(まとめるのが、めんどうになってきている・・・というか、まとめる能力なし)

・・・ああ、いい加減な性格・・・



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Posted by amizhu at 12:35│Comments(0)hn
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